00 導入
ペーストをコーンのような形をした筒に入れ、先端から絞り出しながら線を描くことを「筒描き」と呼んでいます。 「筒描染」という言葉をインターネットで検索すると、藍染の布物や、多色に染め分けられた大漁旗、...
01 下絵の作成
色や形の印象から描き始めるときもあれば、モチーフを一つずつ決めて敷き詰めるように進めていくこともあり、道すじはまちまちですが、最後は黒でくっきりと線画きをして完成させます。
02 色糊作りと試染
私は各色100gずつ作ることが多いので、1色に含まれるのは最大でも2g程度です。混色するときはそれぞれの比率を決めて、濃度に合わせて量を計算します。例えば、濃度8g/Kで赤:青=7:3の糊を100g作る場合、赤0.5...
03 筒を作る
絵柄は、専用の筒に糊を入れて絞り出しながら描いていきます。伝統的に使われているのは「渋筒」と呼ばれる、渋紙(柿渋で補強した和紙)を円錐状にしたものです。先端に口金を入れることで、繊細な線を一定の太...
04 布を板に貼る
使用する布がP下用のものではない場合、予め湯洗いや精練をして、しつけ糊や埃などの不純物を洗い落としておきます。 通常は、敷糊と呼ばれる、餅粉で作った接着糊を木の板に塗布して布を貼っていきます。この方...
05 糸目を引く
友禅染めの工程では、筒と糊で絵柄の輪郭線を描くことを「糸目を引く」と言います。通常は染料の入っていない糊を使い、布の地色が輪郭線の色として出るようにしますが、私は布の地色を「白色」として使うため、...
06 配色を決める
色糊は本来の色よりも見た目が濃く、制作が進むにつれ画面はどんどんどす黒くなり、パッと見では区別がつかないこともしばしば。絵具のような画面上での混色は難しいので、自分で予め作った色から選ぶのですが、...
07 色や柄を描き込んでいく
一番楽しい作業です。糊が載った部分は繊維に蓋をした状態になります。そのため、上から新たに別の色が被さっても、先に糊が置かれていた部分には浸透しません。また、糊は最後に洗い落とします。色のついてない...
08 しごき(背景色をのせる)
制作工程の終盤頃には、序盤で載せていた糊は乾燥して、叩くと音が鳴るくらいガチガチに固まった状態になります。この後には蒸して熱を加え染料を定着させる工程がありますが、その際、水分が足りないとうまく定...
09 蒸熱処理
私が使用している染料は直接染料と呼ばれるもので、熱によって固着する化学染料です。糊を使って染めている場合は、蒸し器に入れ蒸気熱で固着させます。小さな作品であれば、よくある家庭用蒸器で十分ですが、大...
道具と材料
筒
和紙を円錐状に巻いて作る筒描染の基本道具。先端の開き具合で線の太さを調整します。
糊
もち米から作られる天然の糊。防染剤として使用し、染料の境界を作ります。
染料
天然染料や化学染料を使用。作品のテーマに合わせて様々な色を調合します。
布
絹や木綿など、染色に適した天然繊維の布を使用。布の種類により発色が異なります。