なかむらずいの筒描染

伝統的な筒描染をアレンジした独自の工程紹介




私が使用している染料は直接染料と呼ばれるもので、熱によって固着する化学染料です。糊を使って染めている場合は、蒸し器に入れ蒸気熱で固着させます。小さな作品であれば、よくある家庭用蒸器で十分ですが、大きい作品の場合は、ロケット型や箱型の専用の蒸し器を使います。

こちらではロケット型蒸し器を使用しています。新聞紙や藁半紙、不織布などでふんわりと巻いていきます。あて紙に皺がよるとそのまま捩れたようなムラになって染まってしまうので、なるべくシワにならないよう、そして同時にキツくなりすぎないよう気をつけながら巻いていきます。蒸気の熱は必要ですが、滲みの原因にもなる水滴が当たるのは避けたいので、私は最後に不織布で全体を包んでから、蒸し器に入れています。

蒸時間はおよそ45分ですが、気候や蒸し器の種類、糊の状態などで微調整します。蒸しあがったらなるべくすぐに取り出し、台の上に広げて粗熱を取った後、洗います。